2006年01月14日

・マンションの結露対策(完了)

●結露対策の基本的原則に
実際の現場に照らし合わせてみることにします。

■結露発生の要因を考える。
・住人からの住まい方の聞き取り
・大人二人、子供一人の三人家族
・局所換気扇(台所、バス、トイレ)は使用しない時は止めている。
・暖房は間欠暖房で使用している。

・目視による現況と生活スタイル
・洗濯物を南側の和室6帖に干されていた。
keturo9.jpg keturo20.jpg
写真のように洗濯物を室内に干している様子

・北側の和室6帖の
内外ガラス共結露が発生し隅部は結露とカビで汚れている。
また外部のサッシは凍って開かない。
また外部側から見てサッシ下端が凍結でタイルに亀裂破損がある。

・押入れの隅部はカビで汚れている。

・各二重サッシの
中間の木部枠は結露で汚れて腐朽前の状態になっている。

・玄関扉枠が結露で水滴となり下部まで流れ出て外部側まで流れ出て凍結している。

・メータBOXの枠、扉も結露水で外部側に流れ出て凍っている。

・調査方法と判断機器
一日の住まい方を知るために長期温湿度計を設置して2日間の記録を取った。
12/13(PM5:00)~12/15(PM5:00)の間を1時間毎の平均温湿度を計測した。
また露点温度計にて12/13(PM5:00)の露点温度を計測した。
また表面温度計にて各室の天井、壁、床の表面の温度を測定した。
局所換気の風量測定をする。
熱カメラで断熱欠損の状態を調べる。
dc011203ann  .jpg
その他
確認のため表面結露、内部結露の有無を計算によって確認する。

■長期温湿度記録計から要因を考える。
1・LD(廊下の扉の上部に設置)のデーターによれば外気温が‐2℃の時の平均値温度は19℃、相対湿度は64.6%となっている。温度のMaxは23,9度、相対湿度のMaxは82%あってMinの温度は14.3℃、相対湿度は54%となっている。

●このことから判断できることはLDにおいては露点温度より室内温度が高いことからLDにおいては表面結露が発生しないことが判断できる。
ただし二重サッシの内外側においては24℃(82%)時には結露が発生していると思われる。
(原因は洗濯物を干した状態と想像される。)

2・北側の和室6帖のデーターによれば
北側の場合は(壁隅の上部に設置)のデーターによれば外気温が‐2℃の時の平均値温度は11℃、相対湿度は94%となっている。
温度のMaxで19℃相対湿度のMaxは99%あってMinの温度は9℃、相対湿度は57%となっている。

●このことから判断できることはMin時に9℃(57%)では露点温度は1℃になっているが外側のガラス面及びアル19℃ミ枠が1~2℃前後になっており結露が当然発生する計算結果となる。さらに室内のPVCサッシの周囲の枠に気密が(隙間がある)取れていないため、外部側で発生した結露の水滴が下レールに溜まり外気温度が氷点下になると凍ってしまう。それに反して室内側は9~19℃になるため下レールで凍ったものが序々に融け出して隙間から室内に水滴として流れ落ちる状態になっている。
するとその水滴の表面温度がさらに降下するので益々結露を助長させる要因となっている。
またLDで洗濯して干した際に発生した水蒸気は各部屋に均等に分散するので温度が低い北側の部屋では含むことができないため表面結露として現れてしまっている。

※建物内で結露が発生すると、最初の発生点を中心に広がっていく。
その理由とは・・・?
結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇する。熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまう。
そのため露点温度がより低くなって、ますます結露の発生が増大する経過をたどる。

表面結露が発生すると、部屋の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少する。そのために、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになる。ちなみに内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になるから、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大する。従って一度結露が発生すると、自然に増大してしまう。

・玄関のデーターによれば
玄関の場合は(玄関扉の上部に設置)のデーターによれば外気温が‐2℃の時の平均値温度は13℃、相対湿度は85%となっている。温度のMaxで18℃相対湿度のMaxは99%あってMinの温度は10℃、相対湿度は64%となっている。

●このことから判断できることはMin時に10℃(64%)では露点温度は4℃になっているが結露計算の結果、玄関扉のスチール枠の表面温度は1.61℃になっており結露が当然発生する計算になる。

さらにスチール枠の中には断熱材が入っていないため外気の温度が降下することに比例して室内側のスチール枠も当然降下するので結露をさらに助長させる要因にもなっている。また北側の部屋と同じくLDで洗濯等で発生した水蒸気が分散されて玄関扉のスチール枠で露点温度に達した時に結露となって現われていることがわかる。
これも北側の部屋と同様一度結露が発生するとその水滴の表面温度がさらに降下するので益々結露を助長させてしまっている。

■換気(排気量)から要因を考える

dc011304ann  .jpg
国際規格認証(ISO9001・COSHH基準対応)換気風量測定器AF-2で測定
●換気排出量は  
LD(レンジフード) 50m3/hユニットバス、14m3/h 、トイレ 14m3/h
合計78m3/hである。
調査した部屋の床面積は44.12m²、天井高は2.4mだから容積は105.88m³となっているが常時換気がされていない状態であるので部屋の換気は気密性の高いRCマンションであれば0に近い換気回数となってしまっている。
ユニットバスとトイレを常時換気としても28m³しかないので1時間に0.26回しか換気されないことになる。
最低0.35回~0.5回の換気回数であれば室内の水蒸気を排出できて室内の空気をクリーンにできる。
常時台所とユニットバスとトイレの換気扇を回すのであれば0.7回/hであるので熱ロスにはなるけれど結露防止にはかなり有効だと考える。
しかしこれは生活スタイルから考えて現実的ではない。

■表面温度から考える

これから判断できることは各部位が結露の発生する危険性があるかどうか確認できることである。

●以下は12/13PM5:00に測定した時の表面温度から露点温度を示したもの
玄関(露点温度10℃)北側和室6(露点温度9℃)LD(露点温度10℃)
このことから玄関、北側和室6.LDは
現在より外気温が降下することによって露点温度に達して結露が発生することが予測される。
dc011301ann  .jpg

■結露発生の防止を考える。

1・よどんだ空気を作らない
部屋の中では、よどみ空気ができやすい。空気がよどむと表面結露は寄り発生しやすくなる。空気がよどんで動かないと、室内空気から壁表面への熱の伝わりが少なくなり、表面温度が下がってしまう。表面結露が部屋の隅やタンスの裏側で発生しやすいのはこの影響があるのであって、表面結露を防止するためにはよどみの空気を作らないようにする必要がある。またカビの発生も空気のよどんだ場所に集中しやすい。これは空気のよどんでいる所は水分の蒸発が少なく、いつまでも結露水で湿っているためカビが発育しやすい状況にあるからである。
そのためには各部屋によどみがない換気計画が必要である。

2・結露は最初に部屋の隅で発生する
部屋の各部の表面温度は、位置によって少し異なったものになる。
一般的に室内の対流によって天井面は床面より高い。窓ガラスは最も低いから表面結露は最初にここで発生する。しかし部屋の隅の場合は空気のよどみができるため室内の空気からの熱の伝わりが悪くなり、同時に室内各表面からの輻射による熱の伝達も少なくなる。
さらに隅部は平面と立体的熱流となるため拡散される熱量は大きくなるので他の表面温度より低くなる傾向にある。
そのため隅部での表面温度は他より3℃前後低くなってしまう。部屋数が多く小さい部屋ほど暖房が十分行きわたらない時は暖房室より離れた部屋ほど温度が低く結露しやすくなる。
■そのためには暖房機の設置が必要である。

3・表面結露は低温室で発生しやすい
一般に室内外の温度差が大きいと結露しやすいと思われ、断熱付加工事をする計画をされることが多いが、それよりも部屋の温度が低くて相対湿度が高いことによる影響の方が大きい。
絶対湿度が同じ場合には室温が高いほど相対湿度が低くなり、同時に室内の表面温度も高くなるため結露は発生しにくい。これを間違えて室温を低くすると外気との温度差がすくなくなるので結露がしなくなると考え、わざわざ低い室温で生活する人がいるがこれは間違いである。
今回調査した12/13のLDの場合は温度19℃相対湿度65%という空気は9g/1m3の水蒸気を保有しているが、この空気が10℃になると95%という露点温度に達する非常に湿った空気になってしまう。
■そのためには暖房機の使用が必要である。

4・夜間、暖房が止まってから結露する
暖房されている部屋では表面結露はほとんど発生しないと考えてよい。住宅の場合は日中炊事やその他の水蒸気の発生が加わるので平均20~25℃で60%くらいの状態になっているものが夜間になると温度だけが降下して、低温で高い相対湿度を示すようになり結露がしやすくなる。
間欠暖房で夜は暖房を止める生活をする場合は、暖房を止める就寝時には室内の水蒸気をできるだけ外気に排出しておく必要がある。
室温が降下した場合それに応じて室内の水蒸気も減少しなければ結露防止することは難しい。
24時間換気によって水蒸気を排出されるとか、就寝前に数分間窓を開けて外気を取り入れる工夫が必要である。
■強制的に(第三種)24時間換気システムを設置する。

5・冬の空気を取り入れる。
冬の空気は湿った空気(相対湿度の高い空気)であっても水蒸気の量は少ない。絶対湿度でいうと、北海道では2g/m³前後、本州では4g/m³前後であこの空気を部屋の中に取り入れて暖めると非常に乾いた空気となる。
例えば3g/m³の空気を10℃に暖めれば32%の相対湿度の空気になり、20℃に暖めれば17%の空気になる。したがって冬の外気を積極的に取り入れて、室内の空気に混入すれば結露防止に非常に効果がある。
■LD,南側和室、北側和室に吸気口を設置して外気を取り入れる。


6・水蒸気は建物内に分散される
建物の何処かで水蒸気が発生すると、外に向うだけでなく、建物の内部に拡散される。炊事、風呂、人体から発する水蒸気は非暖房室に向って拡散されていく。水蒸気は10万分の4mmと極微小粒子であるから、部屋を閉め切っていても扉の隙間や壁材料の透湿によって他の部屋に流れてしまう。
RC造りの場合は材料の透湿抵抗が非常に大きく、外気に水蒸気を透過放出しないので建物内で平均化する。したがってできるだけ水蒸気の発生源場所で排気することが結露防止に非常に大切である。
■LD,ユニットバス、トイレ、玄関に排気口を設け24時間換気をする。

7・非暖房室(北側和室6帖)の結露を防ぐ
暖房の影響がないと部屋の温度は外気と同じになると思われやすいが、暖房がなくても決して外気と同じ温度にはならない。その部屋の断熱性や熱容量に応じて独自の変動をする。したがってRC造りの場合は部屋の最低温度は外気の最低温度と同じになるのではなくてその日の外気の平均温度より1~2℃下回ったより降下はしない。一般に暖房室は温度が低いのに10℃前後で85%以上になっていることが多い。したがって断熱材を付加することと、合わせて換気口を設けて外気を流入させて室内湿度の軽減を図ることが重要となる。
北側に穴を開けると、気流は北風の影響を受けて。南方向に流れるので大きい換気量が得られる。
■暖房機の使用と級気口を設置する。

8・押入れの結露を防ぐ
押入れは非暖房室の中でも最も悪いところである。容積が小さく外壁に接しているので外気の温度変動にすぐ反応して温度降下早い。本物件は外壁に接せず隣室に当たるが居住者がいないため外気より3℃くらい低い温度で推移していると思われる。したがって現状の押入れも結露の発生が見受けられる。
これだけでも結露しやすいのに衣類、布団等が収納されるためその断熱効果が大きく作用して隣室の壁の温度は外気にますます近づいてしまう。
その上押入れの収納されたものに空気の循環を妨げられるため温度は上昇しないこととなってしまう。これに対してLD,ユニットバス、トイレの水蒸気は押入れの隙間を通って流入して押し入れないに拡散される。
そのため他室より壁面の温度が低くなり、水蒸気量は多いという形になって結露が最も発生しやすくなる。
改善策としては襖の上下にスリットを作り壁と床面スノコを敷いて空気の流入を促進させる工夫が必要である。
■スノコの設置と襖を開けるかスリットを設ける。

9・玄関の結露は扉(扉枠)に集中する
RC造りの玄関扉枠のほとんどが断熱されていないものが使用されている。
扉本体は最近では断熱性の高いものが作られるようになったが枠自体は折り曲げ加工されモルタルを詰めた状態で施工される。
そのため外気に大きく左右されるので温度が低い玄関内ではすぐ結露として現われ水滴となってしまう。
■扉本体枠とも木製扉にするのが望ましいが防火の関係で金属製にする場合は中空層に十分な断熱材を入れることが望ましい。
また外部側に木枠でカバーを考えてもよい。
ただ完全には結露を防止することは難しい。。

10・二重サッシでの結露を防止する
窓のガラスを単板で作ると、室内側の表面温度は他の部位の比較して極端に温度が低くなる。例えば断熱材を入れないRC壁と比較しても低くなる。
室温が20℃で外気が0℃とした場合内側のガラスの表面温度を求めてみると、7.01℃であるのに対してRC内壁は11.3℃となる。このため室内空気の相対湿度が43%になるとガラス面には結露が生じる。これに対してRC内壁面は57%にならないと結露が生じない。もし、RCの壁面に25mm程度の断熱材(熱伝導率0.03Kcal/mh℃)を付加するとその表面温度は17.8℃になるので87%が露点温度となる。このように単版のガラスは室内側の表面温度が低すぎて、最も早く結露が生じる。ガラスは熱伝導率が大きいので5mmであろうと10mmであろうと、厚みで結露の発生が変化することはない。
さらにガラスの表面温度が低いと、それに触れている空気が冷却されて密度が大きくなり、下降気流が促進されると同時にガラスに触れている空気温度が他の空気より低くなる。そのため当然ながらガラスの表面温度がより低くなり結露が促進されることになる。
アルミ枠部分はガラスと同じく極端に温度が低くなる。アルミは木材の120倍の熱を通す材料であるから、強い冷熱橋を作ってしまう。ガラスも結露に対してはペアガラスが有利である。
ペアガラス内の密閉空気層の熱抵抗で、室内側の表面温度は前記の条件では、12.9℃となり、単板ガラスの時は7.01℃であるから、かなり温度を上昇させることができる。そのため相対湿度が64%になるまで結露は生じない。
二重サッシの場合もガラスの室内側の表面温度は、ガラスどうしの間に生じる空気層で断熱されて上昇する。その温度はペアガラスの場合と大差ないのであるが、注意しなければならないのは、密閉空気層でないことである。そのため室内空気からの漏気があり、水蒸気が外窓と内窓との間に浸入し、外窓のガラス面で結露してしまうことになる。基本的な理屈を考えると、外の窓の透湿抵抗が内窓より大きいということが問違いなのであり、理論だけでいうと、内窓の透湿抵抗のほうが大きくなくてはならないのである。しかし実際には風雨に対抗するために外窓ほうがはるかに密閉性能が強固につくられる。二重窓の場合は外窓と内窓の間に生じる結露は解消することができないと考えなければならない。したがって、今回の調査物件についていえば、内側のサッシはプラスチックで熱伝導率が小さいため結露防止には適しているが、気密性の高い内窓でなければ室内で発生した水蒸気が隙間から外窓と内窓の中空層に流入して、外窓及びアルミサッシ枠で露点温度に達し結露の発生となる。
■1・プラスチック枠と木枠との間をシーリングして隙間をなくする。
2・障子に最低気密性が保てる工夫をして障子と障子の隙間をなくする。
3・室内側のガラスを単板からペアガラスに交換する。
ただし、居住者が内窓を開けたとき室内側の相対湿度が高かった場合はその水蒸気が中空層に閉じ込められることになり、いずれ露点温度に達し外窓は結露に悩まされることになる。

11・メータBOX周りの問題点
本来メーターBOX扉は単版の鋼板で作られているため居室と同等の環境に扱わないでパイプシャフトに設置して外部側として考えるのが一般的であるが今回の物件は居室側の扉として扱っているため断熱性が低い扉は内部側で表面結露を発生させている。扉自体が玄関扉の枠材と同様な環境に置かれているため結露を助長させている。
■メーターBOXは外部と考えて北側トイレの片面の壁、天井を断熱強化する必要がある。

****「まとめ」****
■結露対策のための施工■
1・玄関のスチール枠には断熱補強でウレタンを注入する。
2・玄関のポストは気密が低いので気密処理を施する。
3・全ての窓の内部側はペアガラスに交換する。
4・全ての窓の内部側の周囲は気密を高めるためにシーリング処理をする。
5・北側の部屋には暖房機を新たに設置する。
6・メーターBOXは外部とみなし断熱区画をする。(非暖房室)
7・常時24時間換気システムを新たに設置する。
その際既存のユニットバス、トイレの局所換気扇は撤去として排気口はユニットバス、トイレ、台所のレンジフードの側、玄関の天井に設置して0.5回/hになるように設定する。
また外気取り入れ口(吸気口)を南側、北側、LDの3箇所にに設置する。
玄関は計画では玄関の脇に電気パネルヒーターの予定であったがコストの関係から邪道であったが天井に設置する。

●結果→結露は解消!
ただ洗濯物を室内で干した場合は北側の窓ガラスの下部に少し発生する程度に改善された。
また玄関の下ステンレスの下枠もモルタルが注入されているためウレタン注入ができず少し結露が出る。
住人からは「贅沢なクレームなのですが」・・・といわれた内容は
1・換気の排気口からの音が気になる。
2・換気システムの電気代が月800円前後かかる。
3・少し乾燥気味のようである。




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投稿者 kirinkan : 02:40 | コメント (2) | トラックバック

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2006年01月12日

・マンションの結露対策(2)は可能?

マンションも一般住宅も
熱の移動については人間の目には見えないものでも
熱カメラで撮影してみることによってよく見えてきます。

高断熱高気密で施工されているといわれる住宅でも
下の写真のように性能の良し悪しを正直に知らせてくれます。

熱カメラ.jpg

●写真1:冬の夜外部から熱カメラで撮影
黄色と赤い部分は室内からの熱が外部に放熱されている風景
この住宅は比較的に高断熱高気密住宅といわれているが・・・?
屋根周りの漏れがひどいことが目でわかる。
床部分も床暖房であるが外部に暖かい熱が非常に多く放熱されていることがわかる映像

●マンションの結露対策(改善)の前に少し結露は何故起こるのかを考えてみましょう?

寒い朝、電車に乗り込んだ時メガネが曇ったという現象があります。
実はこれも結露の一例でなのです。
では、気温や電車の空調、混雑の仕方によって曇り具合いが変化するのは何故なんでしょうか?
また結露はどうやって発生するのでしょうか?

その原理を考えてみると、空気中に含まれる最大水蒸気量は温度が高いほど多くなり、温度が低いほど少なくなるのです。

ある温度の空気中に含まれる最大水蒸気量に対して。その時点での実際の水蒸気量の割合を表したものを相対湿度といいます。

従って水蒸気量が一定で温度が変化すれば温度も変化するのです。

例えば
温度が20℃で相対湿度が60%の状態から温度が15℃に変化すると相対湿度は82%に上昇するのです。

さらに温度が下がって相対湿度が100%を超えると空気中の水蒸気は水滴に姿を変えてしまいます。
この時の温度を露点温度といい、この水滴が結露の正体というわけです。
先程のメガネの例で考えてみると、電車の暖かい空気が露点より冷たい温度のレンズに触れた時に曇り始めます。また空調や混雑の仕方によって水蒸気の量が変化すると露点も変わるので同じレンズでも結露したり、しなかったりするのです。

住宅(マンション)の結露の仕組みは同じで部屋の空気が露点よりも冷たい窓ガラスに触れるとガラス面に結露が発生します。
また部屋の水蒸気量が変化することで露点も当然変化するので、ガラス面の温度が同じであっても結露したり、しなかったりするのです。

もちろん水蒸気量の多いほど露点が高くなり、結露しやすくなってしまうのです。


熱カメラ3.jpg 熱カメラ1.jpg

写真2・3:部屋の入隅(コーナー)を熱カメラで撮影
左の写真はリフォーム後の目視した時の状態であるが熱カメラで見ると右の写真のように天井と壁、壁と壁のコーナーはグリーン色に写っている。
明らかに内部結露が発生していること教えてくれる映像である。

●結露対策には基本的に4つの原則があります。
1・湿気を出さない。
入浴、調理、洗濯を干すなど生活する上で湿気が出てしまうが結露を起こさないためにはできるだけ出さない工夫が必要です。

2・換気の促進
室内で発生した湿気も、すぐに外部に排出すると結露は発生しません。
窓や換気扇を有効に使うことが必要です。

3・空気の流通をよくする。
部屋のコーナは空気がよどみ、暖房しても温度は低く相対湿度は高くなりがちです。
こんな場所にタンスなど置くと空気の流通が悪くなり、低温、低湿度になり」結露が発生しやすくなります。
そのためにはタンスなどは壁から少し離して置く工夫が必要です。

4・室温を全室適温に保つ
冷たいビールなどを入れたコップに水滴がつくことでもわかるように冷えた場所では結露しやすくなります。
室内では冷たい場所を作らないようにすることが必要です。

明日はこの4つの原則に沿って
マンションの結露対策を考えてみたいと思います。




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投稿者 kirinkan : 02:24 | コメント (0) | トラックバック

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2006年01月11日

・マンション結露の改善策とは!

●マンション結露の現況(1)●
今日は実際に結露で悩まされている現況報告です。
改善方法は明日から2回に分けて報告いたします。

下記リンクの写真は結露対策しないまま内装のリォームをした直後の状況です。
http://blog.kirinkan.biz/archives/2005/12/post_206.html

下の写真は上記リンクの隣の部屋で
住人が住んでいて結露が発生している状況です。

dc121317ann  .JPG dc121306ann  .JPG
写真1:玄関扉(北側)
玄関のドアクローザーの上枠から水滴となって下の方に流れ落ちている。
特に外部側の玄関の下に水滴が流れ、共有通路にまで流れて凍っている。

写真2:北側の窓周辺
窓を中心に入隅(コーナー部分)全体が結露が発生している。


dc121307ann  .JPG dc121308ann  .JPG

写真3:北側の窓の結露
この窓は後付の二重サッシであるが内外とも窓面半分以上が水滴で覆われている。
外部のアルミサッシは下レールは凍って開閉ができない。

写真4:室内窓のコーナーが最もひどい
クロスと室内窓に隙間がないように見えるが隙間があると思われる。

dc121319ann  .JPG dc121309ann  .JPG

写真5:南側の二重サッシの中間層の額縁
この日は結露に侵されていなかったが何度かの結露で額縁に腐朽が始まっている。

写真6:北側のコーナー部分
コンセントの隣のFFヒータ用の排気口を中心に結露、カビがひどい

dc121310ann  .JPG コピー (2) ~ dc121305ann  .JPG

写真7:露点温度計での調査風景

写真8:北側の天井
黒いシミのカビが発生している。


dc120815ann  .JPG dc121610ann  .JPG

写真9:押入れの天井
ローコストマンションのため天井高が低いため断熱材が表しとなっている。
壁は石膏ボード表し仕上げ、結露で茶色に変化している。


写真10:共有通路に設置されているパイプシャフトの扉
扉は薄い断熱材が貼られているが扉自体も結露でひどい。
特に扉枠からは水滴となって下に流れ落ちていて通路は凍っている。




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2006年01月05日

・タバコの煙で住宅の性能がわかる!

隙間の大きさで住宅の性能を知るに続いて
タバコの煙で住宅の性能がわかる方法です。

タバコにこだわりません煙が出ればいいのであって線香でもOKです

正確に知る方法は換気風量測定器で計る方法がベストですが煙の流れを見て簡易に性能の良し悪しを見分けることができる方法です。
ただし、この方法は給排気口がついた24時間換気システムに有効です。

従来の住宅は換気扇はトイレ、風呂、台所につく局所換気扇というもので使用する時はスイッチONにして使用しない時はOFFにするという使用者の意思によって使うものでした。
また新鮮な空気を取り入れる吸気口がありません。
何処にあるかわからない隙間からの給気(外部から吸気する所)を期待するアバウトな換気方法でした。

最近の住宅は何処から給気して何処に排気するのかを明確するように24時間常時換気が義務付けられました。

換気風量測定.jpg

●写真は排気量を換気風量測定器で測定している風景

しかし24時間換気が設置された住宅であっても性能が良い住宅とはいえない場合があります。
換気の風量測定する場合は一般的には排気口に測定器を当てて(写真のように)排気量を測定します。

住宅の換気容積が300m³ある場合数箇所の排気口を測定してその合計が150m³あれば1時間に半分の空気が入れ替わることがわかります。
しかしこの測定方法では換気のモーターの能力を調べるためだけであって気密性能が低い住宅でも同じ換気量が測定されてしまいます。
それではどうすれば簡単に気密性能がわかるのか?
それは排気口だけでなく給気口も測定しなくてはならないということなのです。

気密性能が低い住宅の場合は排気口の付近の隙間が給気口となってしまい、あらかじめ設置された給気口からは殆んど取り入れることができません。
何故かというと
例えばストローの先が給気口で口元が排気口とした場合、吸った分100%の空気が給排気されるのですが、若しストローに針の穴が開いていた場合は針の穴からも給気されるのでストローの先からの給気は当然少なくなってしまいます。

単純にこんな理由で気密性を高めると給気が十分なされることがわかります。
前回
「隙間の大きさで住宅性能を知る」
で説明いたしましたが気密の低い住宅の場合は1Fの隙間から給気されて2Fの隙間から外に排気されてしまいます。
そこで計画換気システムの給気口にタバコ等の煙でその給気口に煙をかざして試してみます。

気密性のガ高い住宅の場合は1F~2Fの給気口に煙をかざすと奇麗に室内側に流れてきます。
一方気密性能が低い住宅は特に2Fの給気口からは室外に出て行くか、流れてもよどんだ流れ方をしてしまいます。

住宅の性能を高めるためには気密測定試験をすることの他に換気の風量測定試験もする必要があります。しかし残念ながらどちらの試験も義務付けはされていません。
換気についての詳しい情報はこちらをご覧下さい
            ↓
   「アトム建築環境工学研究所」



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2006年01月02日

・隙間の大きさで住宅性能を知る!

「ツララ」み続き住宅の性能を知る方法です。

気密測定.jpg

新築住宅の気密測定をしている風景
写真の機械は住宅の隙間が床面積1m²当たり何㎝²あるかを調べる「気密測定器」です。

住宅の玄関、外部側の窓全部を閉鎖して、窓1箇所に強力な扇風機?を設置して室内の空気を外部に吐き出します。

その吐き出す空気量(漏気量といいます)を1時間当たり何m³吐き出しているかを20pa,30pa,40pa,50paの4点以上測定しある計算式で総隙間面積を求めます。

50pa(パスカル)というのは例えば測定する住宅を車に置き変えれば35km/時速~40km/時速の速度で走らせた場合に住宅にかかる風圧とやや同じです。

その時の10pa時の風圧で自然に漏気する1時間当たりの漏気量を日本では隙間相当面積はいくらで気密性能の良し悪しの判断にしています。
つまり意図的に住宅にかかる風圧(風)を作り隙間から漏気する量がいくらあるかを調べるために測定するのです。

ちなみに気密性能が高い住宅では50paの圧力がかかりますが低気密住宅だと隙間だらけのため圧力がかからず測定不可となり数値に表すことができません。

それでは気密化とは何か?何故気密化が必要なのか・・・といえば
           ↓

1・隙間をなくする。
気密化とは簡単にいうと隙間をなくすることです。
気密化は住宅の断熱材と密接な関係にあります。どれだけ多くの断熱材を入れても、気密が高くなければその効果は半減してしまいます。

2・壁体内気流は大敵である。
気密化は「壁体内気流」の防止という意味で非常に重要です。壁体内気流とは壁の中の空気の流れ(木造住宅では床下、壁の内部、小屋裏が空間的に繋がっています。小屋裏と床下には換気口を通じて空気が自由に出入りするので、壁体内にも簡単に外気が入ってきます。これが壁体内気流です。

断熱材は単独では特に繊維系断熱材の場合は、気流を通してしまいますので、外の冷たい、暖かい空気が壁体内に流れ込み断熱効果が発揮されなくなります。
また直接的には隙間風を防ぐ効果があり熱の損失も防ぐ効果があります。
ただし気密性を上げることにより隙間がなくなるため自然の換気(漏気)がなくなるため計画的な換気が必要となります。

最近の住宅は計画換気の義務化によりほぼ100%換気システムが設置されるようになりました。・・・が肝心の気密性能がいくらあるかを測定している施工会社は数少ない状況です。
若し読者の方で新築を考えている方があれば気密測定を条件とするべきです。

参考:気密性能はC値(単位隙間相当面積)で表し、[cm²/m²]住宅外周部位にある隙間の総面積を床面積で割った数値で実測で求めます。次世代省エネ基準では各地域によって数値が違いますが寒い地域のⅠ、Ⅱ地域ではC=2.0cm²/m²でその他の地域はC=5.0cm²/m²とされています。
私の考えではできれば全国一律1.0cm²/m²以下が必要と考えています。(その理由は後日)



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2005年12月31日

・ツララで住宅性能がわかる?

「ツララ」は冬の風物として愛着のあるものです。

昔は田舎の茅葺の家などの軒先は1mものツララが垂れ下がり
棒でたたいて落としたり、チャンバラの真似をしたり、
「ツララ」をキャンデーのように手に取って
舐めたりして子供の遊び道具にもなっていたものですが
今では
茅葺の家はなつかしい風景となってあまり見かけることがなくなりました。
それでも寒い地方では冬になると「ツララ」を見ることができます。

この「ツララ」で住宅の性能がわかる・・・といったら「?」だと思います。
住宅性能には構造の安定性能(最近社会問題となっている耐震等級)、火災時の安全性能、劣化対策の性能、維持管理の配慮の等級、温熱環境の性能、空気環境の性能、光、視環境の性能、音環境の性能、高齢者への配慮の9項目の性能があります。

最近の住宅は車性能と同様に各項目で性能レベルを明示できるようになりました。
私の専門分野の温熱環境では例えば車で言えば「この車は2.000ccのエンジンで1L当たり10kmの燃費性能があります。」といったように「この家は暖冷房費が年間○○円のランニングコストです。」とか「貴方の家はCO2を○%削減に貢献します。」といった今まででは考えられない数値で性能を表示できるようになってきています。

「ツララ」はこの中の温熱環境の部分で数値ではありませんが目視で簡単に性能の良し悪しが判断できるものさしでもあるのです。
それは何故かというと
「ツララ」ができる原因には暖房等で暖められた室内の(空気)熱が室外に流出されて、
屋根の軒先の雪を融かし、外気温度が氷点下になると融けた雫が「ツララ」という現象を起こしています。

こんな理由で「ツララ」ができる家は「ツララ」がある付近に室内の熱が流出する何らかのい要因があるということになる訳です。

その原因には
隙間があるとか、隙間がなくても断熱性能が低いといった場合に顕著に現われます。

住宅性能4.jpg 住宅性能.jpg

写真1:軒先に発生した「ツララ」
隙間が多い住宅の場合は1Fの隙間から外気が浸入し室内で暖められた熱は軽くなるため2Fに上昇し2Fの隙間から室外に流出します。
また窓の部分は断熱性能が低いため室内の熱の流出があるため、この付近にも「ツララ」が発生しやすいのです。

写真2:住宅性能が簡単にわかる例
左の住宅は室内の暖められた熱が天井の隙間を通り屋根面を暖めたため雪の融け落ちている様子です。
一方右の住宅は断熱りフォームして隙間が少ないため屋根の雪が融けないで積もったままの状態になります。

●日本ではCO2削減のため欧米並みに住宅の高性能化が進み
近い将来住宅での「ツララ」の発生もなくなることだと思います。
(「ツララ」を見ることができないのは淋しい気がしますが地球温暖化防止に貢献するのです。」)
そうなると・・・
自然が昔のように活性化して山菜、きのこ、魚も豊作、大漁になりチャンスが訪れるかと思うとワクワクします。



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投稿者 kirinkan : 01:20 | コメント (6) | トラックバック

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2005年12月13日

・温湿度計の様々

温湿度計には用途に応じて様々な種類があります。

一般的には住環境の温湿度の計測で利用されるのですが
使い方によっては
釣り、きの採りに利用できます。
写真4:のレーザー温度計は遠くからポイントに照射でき瞬時に温度が判ることから例えば渓流の水温が遠くから知ることできます。
(参考:渓流の温度が5℃から活性化し始めます。)
キノコであれば天候不順で外気温が安定しない場合に直接地面を計って発生温度を確認する。
時には土を少し掘って地中の温度も計ることができるのです。
(参考:一般的にキノコの発生温度は7度から20℃と言われる。)


内外温度計.jpg 露点温度計2.jpg
写真1:内外温度計
外気温と室内の温度を同時に測定できるものです。
外部の温度は建物から放出される輻射の誤差を防ぐためにセンサーは自由に設置できるようになっています。
建物の住環境を調査する上で必要な温度計です。
また長時間設定して最高と最低の温度を読み取る事ができます。
(写真では外気温-1.2℃室内温度21.5度を示しています。)

写真2:露点温度計
この温度計は温度と湿度の関係から露点温度を瞬時に測定できるものです。
結露麩発生の原因を解明するため欠かせない機器です。

長期温湿度記録計.jpg 表面温度計.jpg

写真3;長期温湿度記録計
1秒~60分間隔で最大3ヵ月も記録でき、回収後はパソコンでデーター表を作成することができるものです。生活スタイルでの結露の発生状況がよくわかる優れものです。

写真4:表面温度計
この機器は壁、天井、床等の表面部分の温度を測定器できるものです。
計測するポイントはレーザーによってレーザー光をあてた部分を計測します。
建物の断熱性能を知るためのには「熱カメラ」での解析が手っ取り早いのですがこの機器でも十分知る事ができる優れものです。

onndokei.jpg 家庭用温度計.jpg

写真5:家庭用の時計付温室度計
写真6:家庭用の温湿度計
これらの家庭用の場合は価格によって精度に誤差があることを納得して購入する必要があります。
温度は2℃前後高く、相対湿度5~10%がプラスされた数値で表示されるようです。

●現在これらの機器を設置して賃貸マンションの「結露対策」の調査中です。
その報告は少し後になります。
(結露は完全に防止できます。)



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投稿者 kirinkan : 21:48 | コメント (0) | トラックバック

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2005年12月10日

・住まいの「優れものグッズ」

冬の時期は何処かに隠れてしまう「白蟻」ですが
来年の防蟻対策に実体験お奨めグッズの紹介です。

「白蟻」が発見された場合は専門業者に依頼調査が一番
防蟻の近道ですがそれなりの金額を覚悟しなければなりません。
そんな時に数千円で購入できて素人でも簡単に
「白蟻」対策ができるという一品です。
(試して見る価値あり商品です。)

bougi.jpg bougi5.jpg

写真1・2:ハイプレン防蟻フォームのカタログ
詳細は→「ハイプレン防蟻フォーム」三井化学産資(株)製造


●今年の夏に防蟻対策を施した現場状況です。

bougi2.jpg gidou.jpg 

写真3:基礎の立ち上がり(室内側)に羽根蟻の大群です。
写真4:水周りの土台に蟻道(白蟻の通った跡)です。
bougi 3.jpg bougi4.jpg
 
写真5:ハイプレン防蟻フォーム
基礎と土台の隙間と蟻道に吹付け及び注入した状況

写真6:床下の配管周りの隙間にも注入

結果「白蟻」は住宅内から姿を消しました。
この材料は断熱材のウレタンフォームの中に特殊防蟻材が混入されていて
断熱と防蟻の一石二鳥の商品となります。
白蟻がこのフォームを食べる場合巣の持ち帰るそうですが
その巣の中で死に更に
その死骸を別な白蟻が食べるといった連鎖的に効果を発揮するようです。
若し「白蟻」であれば・・・試して見る価値あり商品です。



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2005年12月08日

・マンションの結露対策(現況)

毎年冬になると
特にマンションにお住まいの方から
結露対策の方法の相談が増え始めます。

そこで低コストで結露対策をする方法を実例に基づいて解説したいと思います。

今日お邪魔した物件は10年前に建設された2LDK賃貸マンションです。
(写真の室内状況は壁、天井が結露で汚れてカビが発生したためクロス貼り替えたばかりの様子ですが特に北側の部屋は窓、壁、天井、押入れは結露がひどく、玄関ドア全体が水が滴り落ちる状況)

一般にマンションは木造住宅に比較して気密性(隙間が少ない)が高く、
換気扇もユニットバス、トイレ、台所の3箇所が設置されています。
断熱材は15~20mm程度の厚さで施工されていて
窓は外部がアルミサッシで内部に後付のプラスチックサッシがついています。
暖房機は北側、南側にFFヒーター、LDKに冷暖房のエアコンが設置されています。

表面温度計で天井、壁、床面の温度を測定:外気温は2℃
北側の部屋と玄関を除いて平均表面温度は15℃となっています。
(但し暖房未使用時)

玄関は10℃、北側部屋13℃、相対湿度の平均は56%
この状態では結露は発生していない。

換気量の測定
トイレ、ユニットバスの各換気量は14m3/h、
台所のレンジフードは50m3/h
合計78m3/hの換気量であった。

keturo5.jpgdc120808ann  .JPGtoire.jpg

写真1:玄関・写真2:トイレ・写真3:ユニットバス

keturo.jpgketuro7.jpgketuro8.jpg

写真4:南側の部屋・写真5:南側のDK・写真6:北側の部屋

keturo daidokoro.jpgketuro1.jpgdc120814ann  .JPG

写真7:台所・写真8:北側押入れ・写真9:天井断熱材 

このような現況の賃貸マンションの結露対策は明日投稿いたします。



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投稿者 kirinkan : 23:47 | コメント (2) | トラックバック

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2005年11月07日

・カリンは温暖化防止に効果がある?

カリンの実は
果実の中にある褐色の種子に含まれるアミグダリンを加水分解させて
咳止め、風邪の諸症状、疲労回復に利用されているが

我が家では
大げさなタイトルのように地球温暖化を少しでも防止するために
「カリン」を植えています。・・・・・・?

karinn3.jpg

写真1:我が家の「カリン」の風景

「何よそれ!」・・・・って言われそうですが
こんな理由があります。
        


今では当たり前となった高気密、高断熱住宅ですが
冬暖かい家、夏涼しい家とかで普及されてきましたが
本来の目的は世界的に問題となっている
地球温暖化防止のためのCO₂削減するための住宅の普及でした。
日本の住宅は隙間だらけで、
無断熱の時代にはCO₂は問題にならなかったのですが
防寒と健康上の問題から隙間をなくし断熱を強化した結果
北欧の住宅を見よう見まねで作った結果もあって、
床下とか断熱材の壁の中に
内部結露を発生させてしまいました。
その結果木材を腐朽させて景気がよかった理由もあって、
20~25年で住宅を建て替えするといった事が行われてきました。
住宅を建てる場合は新たに山の木を伐採しなければなりません。
ご存知のように自然の木は
二酸化炭素を吸収して酸素を供給しています。
これが破壊されるということはCO₂が吸収されないで
どんどん増加するということになります。
又住宅に使われる様々な建材、設備機器を作るのにも
多くのエネルギーを利用しなければなりません。
そのエネルギーが
CO₂を増大させる要因の一つとなっているのです。
どんな住宅でも多かれ少なかれ冬には暖房に頼ります。
また夏にはエアコンに頼っているのが現状です。
そこで「カリン」の登場です。
実は「カリン」でなくてもいいのですが(広葉樹であれば)・・・・

jilyuutaku.jpg karinn2.jpg

写真2:「カリン」の効果とは?
室内側から見た庭ですが
南西の方向に意図的に「カリンを」植えてみました。
夏には「カリン」には青々とした葉が沢山つき、
夏の日差しをカットしてくれます。
更に窓上にある格子状の庇も日差しをカットしてくれます。
格子の出幅(長さ)は夏の太陽の高さ(角度)で決定します。
冬には「カリン」の実だけ残し落葉することと、
冬の太陽の角度は低いため
庇の出がこのくらいあっても十分に日差しが入り、
暖房費を低減することができます。

●こんな理由があって「カリン」は
地球の温暖化防止に少しは役立っているのです。
「きのこ」が不作と言われるのも温暖化のせいですが
「昔はこの山に○○きのこがあったな~」と
言うことがないようにしたいものです。



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投稿者 kirinkan : 18:00 | コメント (7) | トラックバック

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2005年02月15日

地球温暖化について考える!

NPO法人全国室内気候研究会の会報にとても考えさせられる内容がメールで届きましたので皆様にご報告いたします。記事は事務局の岩岡重樹氏です。

今年に入って、いろいろなことを考えています。
昨日もYさんとと話をしていたところの焦点部分になるのですが今、私たちはほんとうに次の世代に私たちが何を残せるかということを真剣に考えなければならない曲がり角に来ているのだと思います。
今までは、当会を通じて快適な室内環境と省エネルギーの両立を市民レベルで目指そうとがんばってきました。そういうプロセスの中で、快適性や省エネルギーは造る側にとっては差別化の手段だったわけです。でも、もはやこれらは差別化の手段ではなく、私たち地球市民にとって地球を存続させるためもはや義務にしか他ならない時代になっと言えるのです。また、岩岡の奴、何をたいそうなと言われるでしょう。でも、この地球の南極では氷河が融け出し白熊が滅亡の危機にさらされ、あるいはヒマラヤの標高は年々温暖化の影響で低くなっていることは現実のことなのです。海水温度の上昇と地表温度の上昇は、大きな気象変動をもたらします。数年来、ヨーロッパ、北米、アジア、この日本でさえも、信じられない自然災害に見舞われています。フランスでは猛暑によって二万人の人が亡くなりました。海水温度が上昇しすると、レトロ・ウィルスが再生し始めて生命活動を開始し始めることを知っていますか?昨今のSARSを初め、未知のウィルスによる感染症で多くの生命が失われています。こののまま、温暖化を食い止められなければ、北海道までが亜熱帯となる可能性があり、今までは東南アジアにだけ発生していたマラリヤをはじめとする風土の感染症が、この日本でも日常の問題となってくるのです。私の家の庭では、昨年末から多くの木の葉が落葉しませんでした。この盛岡の冬の環境の中、バラの木の花は今も落下せに、枝に付いたままになっています。昨年あたりからそういう現象が見られるようになったのですが。あるいは、先週は日中に雪ではなく雨が降りました。一月の雨など、どんなに暖冬でもなかったことです。暖かくていい冬だなどと、果たして今までのように言っていいものやら・・・・

NHKの衛星放送の番組で、地球温暖化の特集番組が一月に数度にわたって放送されました。
みな、海外各国の温暖化による影響と温暖化対策について特集したものでした。
その中で、温暖化対策について真剣に考えている多くの人たちが話す内容がとても印象的でした。
「今、自分が生きているこの数十年の間は、温暖化なんて自分には関係のないような話だよ・・・、
身近に感じないんだから。でも、子供が大人になるころ、あるいは孫が大人になるころ、
どうして地球の環境がこんなになって、多くの人たちが苦しむのがわかっていて、
お父さんやお爺さんは何もしなかったのかときっと将来言われるだろう。
お金や資産を残しても、人類が生き残れない地球を残してもらっても、子供たちには何にもならない。
だから、地球の温暖化を防ぐことは、僕たちの使命なんだ」
そんに内容の話でした。

お客がから、「どうして温暖化防止のために私たちだけがコストを負担して省エネルギーな家を建築しな
ければならないの」と言われ、限られた予算の中で住宅を建築しようとなるとビルダーは温暖化対策どこ
ろじゃない。 コストを負担してくれないんだから、だからそんなことはやらないとビルダーは言う。
あるいは、売る方では、そんなことをして価格が高くなったら売れないんだからやる必要がないという。
ですが、もっともエネルギー消費の激しいのは民生・住宅部門であり、建設産業なのです。
お客が何を言おうが、地球市民としては温暖化対策を施した住宅を提供することは、私たちに建築実務
者に課せられたれた義務というのも間違いのないことなのです。

Yさんの話の結論は、一般消費者に負担がなく、環境に配慮した住宅を提供するためにはビルダー
に環境負荷が掛からない住宅を造る技術を教えることが必要であり、そういう働きかけをしながら、
自身も学ばなければならないということでした。
時代は進み、住宅の省エネルギー技術はこの十年間に信じられないようなスピードで進化しました。
技術はスパラル・アップしてまた同じベクトル上に元へ戻ってきます。
今年は、まるで次世代省エネルギー基準改正の前夜のような、
ただし、それとは比較できないくらいのホットな大きな前夜のような感じです。
決して、力でねじ伏せるのではなく、環境に少しでも親和するような技術をもって温暖化防止のための
対策をとればよいのです。
何もしないよりは、し得ることから取り組まなければならないのです。



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投稿者 kirinkan : 22:01 | コメント (0) | トラックバック

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2005年02月07日

自然環境と共生する住宅を建築する

平成8年に新築した我が家です。
岩手の寒さを快適に過ごすために環境の負荷の低減を考えて建築したものです。
conv0032.jpg

環境共生住宅を意識して計画しました。
住宅内の平面図(間取り)は家内が作成して、断熱、気密、換気、暖房については私が計画し設計管理は岩手の設計事務所に依頼しました。
少しづつ私の住宅に関する考えを書いて、住宅新築又リフォームを計画されている方への参考になればいいなと思います。



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投稿者 kirinkan : 22:07 | コメント (0) | トラックバック

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