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2005年08月31日
・第3回きのこセミナーに参加!
KKR ホテルズ&リゾーツさん主催の第3回きのこセミナーに
出展者として参加させていただきました。
初めての出展でしたので発生に10日位遅れている状況で
陳列する商品(きのこ)を揃える事ができるのか悩みました。
プロとしてのプライドがあります。
岩手の「天然きのこ」を売り物にしている希林舘自然クラブですから
8月29日のセミナーに
何とか採り立てのきのこを用意したいと思ったのです。
そこで仲間を召集・・・発破をかけました。。
前日、前前日と仲間が分散して山に入りました。
その結果
下の写真(左)「ハナビラタケ」と「マツタケ」の収穫です。
おそらく市場には
まだ出回っていない第1号ではないかと思っています。
その他「タモギダケ」生はこの3点でした。
その他出展させていただいた商品は
姫だけのビン詰品、コウタケの乾燥品、ヤマブシタケの乾燥品、
マンネンタケ、キクラゲの乾燥品、イワタケの乾燥品、
アミタケの塩蔵品、フキの水煮でした。
たくさんの方々からお買い上げいただきました。
(ありがとうございました。)
写真(左)は出展風景
壁面には「きのこ採取風景」の写真を展示させていただきました。
写真(右)は私が希林舘自然クラブの宣伝をしているところ
その右側は今回お世話になりました司会者の荻田さんです。
セミナーの詳細については荻田さんのブログでもレポートされています。
こちらも是非覗いてみてほしいと思います。
↓
荻田さんのブログ「天然食材を探しに近くに行こう!」
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2005年08月28日
・酒の肴にすると中毒する「きのこ」
明日の29日は「第3回きのこセミナー」が開催されます。
「きのこ」について勉強できます。
●参加希望の方は→こちらをクリックhttp://www.kkr.or.jp/hotel/70school_outdoor_seminar.htm
●マツタケ、ハナビラタケ、コウタケ、ヤマブシタケ、マンネンタケ等が
格安で販売され、きのこの採取写真等も展示されます。
写真1:ホテイシメジ(キシメジ科)
カラマツ林によく発生する「きのこ」
ホテイシメジである。
岩手の方言でジョウゴダケ
灰褐色で、中央部がじょうご状なり、肉は柔軟性がある。
ダシがよく出るきのこだが・・・・・・
このきのこは食べれるが酒の肴にすると
中毒(悪酔い状態)になると言われる。
(私は酒は飲めないので経験がないが・・・)
似た仲間にカヤタケがあるが
こちらは酒の肴にしても中毒しない。
いずれ酒を飲む人は・・
この「きのこ」だけはどちらなのか判定するために
神経を使わなければならないという訳である。
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・大曲の花火大会
8月27日(土)に秋田(大曲)の花火大会に行ってきました。
大曲の花火大会は特別なもので
全国の花火師の腕自慢の花火競技大会が主旨だそうです。
来場者は40万~50万とも言われており会場の河川敷までは
アリの行列のように先導者にピタッと離れないで歩かないと
迷子になってしまうほどの混雑でした。
棧敷(さじき)席は有料なので
無料の席を陣取るため・・少し早めの3時の到着です。
何度も来ている人達は無料の席を確保をする場合は
12時頃には現場に到着するのだそうですが・・
初めての私達は3時は遅いのかなと不安になりましたが
何故か空きスペースけっこうありました。
5時(昼花火)から開始し6時50分には夜花火が始まり
9時50分まで花火が上がりっぱなしで大興奮の連続でした。
●以下写真はその花火の模様の一部
●来年には行って見ようかな・・・と思った方は
詳細についてはこちらをクリックして見てください。
↓
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2005年08月27日
・きのこ採りに行こう!
きのこ採りのシーズンになりました。
今年は豊作のうわさが流れている中
今日調査に行ってきました。
目的の「きのこ」ハタケシメジ、アミタケ、ハツタケでしたが
雑木林に食とするモエギタケ、シロハツモドキ、クロハツモドキ、
キンチャマイグチ、ヤブレベニタケが
また食毒のクサウラベニタケ、フクロツルタケがポツポツ出ていました。
本格的には1週間くらい経ってからです。
(理由は雨が少なく、暑い日が続きましたから・・)
そこで少しでもきのこ採りの気分を味わっていただくために
下の写真です。・・・・・ブナの木に生えている猛毒のツキヨダケですが
こんなワクワクする景色ももう少しで訪れます。
「ナラタケの発生風景」と「収穫した風景」
このような「きのこ」達にももう少しで出会うことができます。
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2005年08月25日
・50%の確率で死ぬ「毒きのこ」
きのこ採りのシーズンにはもう少しといったところですが
比較的に歩きやすい広葉樹林に生える「きのこ」には
死神がまとわりついている「きのこ」が」あります。
1本でも食べると50%以上の確率で死亡する
「シロタマゴテングタケ」というきのこ
(見た目で毒々しくヤバイという感じであるが)
初心者は何故か採ってしまう。
これと似たものにやはり猛毒の「ドクツルタケ」があり
茎にササクレががあるものが→シロタマゴテングタケ
ササクレがないものは→ドクツルタケとなっている。
いづれにしてもどちらも猛毒なので絶対採らないほうが無難である。
こんな姿をしているテングタケ科の仲間には食べられるものも多いが
私の場合は他に確実に安全で美味しいきのこがあるので
テングタケ科は採らないようにしている。
だから今日もも元気で「きのこ採り」に行けるのです。
●食べてから6時間すると激しい下痢、腹痛、嘔吐が始まり
肝臓、心臓、腎臓障害を起こす。
写真1.2:シロタマゴテングタケ(猛毒)
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2005年08月23日
・花火きのこ?
線香花火をしている「きのこ」に見えませんか?
若い元気な時の傘の色は
赤紫色の2cm前後の食不適の「きのこ」で
赤みが薄くなり年を取ってくると
気を引かせようと思わせるかのように花火を放って目立つ?「きのこ」
これに似たものに「クヌギタケ」にも同様な事が時々見られる。
本命の「きのこ採り」に夢中であれば滅多にこの現象に出会えない。
写真1:チシオタケ:キシメジ科(食不適)
「チシオタケ」の傘を中心にして蜘蛛の糸状に覆われた状態
逆光で撮影すると線香花火のように見える。
蜘蛛の糸の太さで・・・・・・・・・調べて見ると
タケハリカビというカビの種類らしい。
傘や茎に傷をつけると赤い液が出て「チシオタケ」と判る。
●「きのこ」について学べるセミナーが8月29日(月)に開催!
私も山菜、きのこの展示、販売で参加します。
↓
下をクリック
「第3回きのこセミナー」
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2005年08月22日
・初の「きのこ採り」はトンビマイタケ?
8月20日(土)は
今年初めての「きのこ採り」に向いました。
この時期(お盆の前後に)は写真のような
トンビマイタケが出るからです。
深山のブナ林の林道に車を置いて30分沢を登ると
更に二股の沢の合流点に出会います。
その地点から40度前後の急傾斜を尾根を目指して
滑りながらも一気に登ります。
その尾根沿いの林、藪をかき分けて更に30分程歩きます。
目的のトンビマイタケが発生する付近です。
あまりの急斜面のため上からなぞるように
見て回ったほうが効率がよいからです。
眼が「トンビマイタケ、トンビマイタケ・・・・」です。
実は今日の「トンビマイタケ採り」は8月29日の
「第3回きのこセミナー」の展示品に使いたいと思ったからです。
以前に採ったことがある大きく太いブナの木が見えてきました。
トンビマイタケは木の根元に生えています。
尾根から下がっているので上からは見えません。
見えるところまでもう少しです。
●さて成果は・・・・・続きを呼んでください。
写真1:トンビマイタケ(サルノコシカケ科)
深山のブナ、ナラ等の広葉樹にの根元に発生する。
稀に切り株の上部にも発生(マイタケも同じ)することがある。
食べ方は新しい若い物を食用にする。
岩手では保存用に塩漬け、粕漬けに利用している。
その他煮漬け、フライ、湯豆腐等に利用している。
●さて・・・成果ですが・・・・
残念ながらありませんでした。・・・というより
まだ早いような感じです。
ついでにもちろんマイタケが出るところも見てきましたが
少し早い・・・・そんな感じでした。
●その代わり採れたきのこが下の写真
これ・・チチタケという「きのこ」
写真1:チチタケ(ベニタケ科)
尾根の傾斜に生えていたチチタケです。
夏~秋に広葉樹に数個ずつ発生
傷がつくと多量の乳液が出る、ダシが出て旨味があるもので
鍋物、煮物等に利用される。
残念ながら岩手ではあまり利用されていない「きのこ」
写真3:今日一日の収穫のチチタケはこれだけ
写真4:トンビマイタケが切り株に発生した風景
●いつもは採取についてはカメラ持参なのだが
充電不足で現場写真は撮れなかった。
チチタケは帰宅してから撮影
今年のきのこの出は10日位遅いのかも・・・・
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2005年08月20日
・不老長寿のきのこ(マンネンタケ)
夏から秋、広葉樹の切り株、
枯れ木等に発生する。
中国で霊芝(れいし)と呼ばれ、
貴重品として話題の多い
「薬用きのこ」である。
写真1:霊芝(マンネンタケ)の発生
2200年前の中国で秦の皇帝が万里の長城を築いた時に不老長寿の薬を探すように命じた・・・・
その一つに霊芝(マンネンタケ)あったとされる。
●昔から薬用、観賞用に珍重されており、薬効は中国で研究が進み、動物の臨床実験の結果脳神経、循環器系、消化器系、癌等に効能があることが分かってきている。
●探そうと思って歩いて見てもなかなか見つからないのだ別な本命のキノコ採りの最中の偶然性が強いきのこである。
今まで10個も採った仲間がいるが私は2個だけである。その位貴重なきのこになっている。
●これと似たものにマゴジャクシ(傘の色は赤紫色)があってマンネンタケは広葉樹のウメ、サクラ、シイ、カシ等に発生するのに対しマゴジャクシは針葉樹のモミ、マツ、等に発生する。傘は漆黒色で茎が長いのが特徴である。
写真2:霊芝(マンネンタケ)の傘部から見たところ
写真3:霊芝(マンネンタケ)の裏側を見たところ
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2005年08月19日
・「黄金のきのこ」に「女性のきのこ」
不思議にもこの二つのきのこは
黄金と女性は切っても切れない関係があるかのように
お互いに近い場所に生えている場合が多い。
黄金のきのこは正式には「コガネタケ」と言う。
岩手県の平泉文化を支えたのは「陸奥の黄金」と言われるが
その黄金にふさわしい「きのこ」があるとすれば
この「コガネタケ」がピッタリである。
一方
女性きのこは正式に「オシロイシメジ」と言い、
オシロイのような匂いがして
足が長く八頭身で色白の美人きのこである。
写真1:コガネタケ(食):ハラタケ科
岩手の方言でコナタケ、オウゴンタケ、キナコタケと言う。
9~10月に草地、道端、林内に発生する。
茎を焼いてから
塩、醤油をつけて食べるとスルメのような味がして美味しい。
酒の肴には最高!
写真2:オシロイシメジ(食):キシメジ科
岩手の方言で「女性きのこ」と言う。
昔は食毒不明のきのこの部類になっていたが
最近は食菌の部類に入っている。
少しクセがあるのでゆでこぼしてから調理する。
油炒めは美味しくいただける。
写真3:コガネタケの発生風景です。
傘は10~15cmと大型になり、全体に黄金色の粉で覆われており、
触れると粉がつく。
このきのこに類似する猛毒の「オオワライタケ」があるが
このきのこには黄金の粉がないことで判別できる。
また「コガネタケ」は枯れ木に生えないが
「オオワライタケ」は枯れ木に生えることで判別できる。
写真4:オシロイシメジの発生風景
このきのこに類似するきのこに「ケショウシメジ」がある。
発生時期は9~10月と同じだが
「オシロイシメジ」に比べると色は灰色に近い白である。
オシロイの匂いがしないことで判別できる。
食菌とされているが、傷つくと変色して苦味がある。
薄く切って水で苦味を抜いてから調理すればよいが
お奨めできない。・・・・・食べない方が無難。
●「コガネタケ」と「オシロイシメジ」は
近い場所に生えていると書きましたが
実はこれに「ハタケシメジ」も加わるのです。
「ハタケシメジ採り」に行くと必ず見かける3点セットです。
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2005年08月18日
・キララタケ(食)とカワラタケ(薬)
キララタケは
美しくもはかないヒトヨタケの仲間の中で、
ひときわ美しいきのこです。
傘の表面はキララ(雲母)のような鱗片に覆われ、
その繊細な輝きは感動的です。
大変もろく、傘に触れるとすぐにこわれてしまいます。
写真1:キララタケ(食):ヒトヨタケ科
8月~10月に
ナラ、ミズナラ等の広葉樹の切り株や、地中に埋もれた朽木に群生する。
写真1の右上:カワラタケ(薬用)
昭和48年に日本癌学会が抗癌物質があると発表した
貴重なきのこ1日に15gを600ccの水が1/3になるまで
煮詰め煎じて飲用する薬用きのこになっている。
写真2:写真1を拡大したもの
特徴:釣鐘形あるいは円錐形で黄褐色で傘の周縁に放射状の溝がある。
ヒトヨタケの一種で幼菌の時だけ食べられる。
傘は初めは白色から黒に変化し、融けてしまう。
食菌であるが写真のような
白色のうちに油ら炒め、バター炒めに利用する。
(成熟が早いので採ったら手早く料理するのがコツ)
少し採るタイミングが遅くなると食べる気がしない形、色になるので
一般的には採取されていない。
●これと似たものに
コキララタケ(食不適)があるが判別方法は
茎に根元に黄褐色の菌糸の塊が付くのがコキララタケである。
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2005年08月17日
・クリタケの色様々
昨日に引き続き
「クリタケ」判別方法のレポートです。
猛毒の「ニガクリタケ」と食の「クリタケ」の違いを
傘の色で説明いたしました。
しかし
あちこちの山に入って「クリタケ」に出会うと色だけでは
簡単に判別できない「クリタケ」もあることがわかりました。
根本的に色が違う「クリタケ」があるということではありませんが
発生する時期の違いと山の違いが
微妙に色に変化を起こしているのだと思います。
写真1:ナメコ採りで出会った「クリタケ」
茶褐色で中央部が濃い色をしている。
これが一般的な「クリタケの」の色
ニガクリタケの硫黄色のとは大きく違う。
写真2:パッと見た目ではナラタケと間違えた「クリタケ」
日当たりが悪いため色が黄茶色になったようである。
ナラタケと間違えても食とするキノコなので安心だが・・・
写真3:サクラシメジかと思わせた「クリタケ」
サクラシメジ特有の傘の色(ブドウ色)があって一緒に行った仲間が
間違えたほど奇麗なサクラシメジ似の「クリタケ」でした。
写真4:ニガクリタケと間違うことがないが毒々しい感じの「クリタケ」
死滅する最後の段階の「クリタケ」の色
毒々しい茶褐色になって一生を終える。
写真5:ナメコと間違えた「クリタケ」
この日は小雨混じりだったため、傘が雨で濡れていたため
ヌメリがあるように見えてナメコかと勘違いした。
●「きのこの本」では
知ることができない難しさがキノコの世界ですが
それを少しでも、もう一歩進んで学べる場があります。
詳細はこちらをクリュク
↓
8月29日に開催される「第3回きのこセミナー」です。
9月にもなればきのこシーズン本番です。
この機会に足を運んで見ては・・・・・・・。
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2005年08月16日
・クリタケ(食)とニガクリタケ(猛毒)
晩秋のナラタケが終りナメコが出始める頃に
「クリタケ」が発生しますが似た「きのこ」に
猛毒の「ニガクリタケ」がありますので注意が必要です。
写真1:クリタケ(食)
岩手の方言でアカボリ、茶褐色で中央部が濃い色をしている。
生で噛んでも苦味が全くない。
クリ、ナラ、ブナの広葉樹の切り株、倒木に主に発生する。
写真2:ニガクリタケ(猛毒)
明るい黄色又は硫黄色
生で噛んでみると苦味がある。
主にスギの切り株上に発生するがナラ、ブナにも多数発生する。
よく見ると色の違いで判別できるがクリタケと間違って採る人がいる。
写真3:写真1を上部から見た「クリタケ」
ナラの倒木の枝に発生していたもの
数日間雨が降らなかったため乾燥した感じになっている。
写真4:切り株に発生した「ニガクリタケ」
硫黄色をしているので直感的に「ヤバイ」という感じがする。
わからない時は噛んで苦味があるか確認することで正確に判断できる。
写真5:工藤さんが「クリタケ」の採取風景です。
地上に生えていたものですが、地中にナラの木の小枝が埋まっていて
そこから発生したものと考えられる。
数箇所に赤茶色の点在しているものも「クリタケ」です。
写真6:見事な食べれる「クリタケ」
タイミングさえよければこのような「クリタケ」に出会うことがある。
●明日も「クリタケ」のレポートですが
今日のように色で簡単に判別できないものあります。
そのことについて報告したいと思います。
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2005年08月15日
・天然エノキダケは7ヶ月も楽しめる!
天然エノキダケは
10月から4月頃まで長い期間キノコ採りを楽しめる種類です。
また
奥深い山に行かなくなくても公園とか近くの河川でも採れるので
散歩の感覚で誰でも収穫が可能な「きのこ」です。
●岩手ではユキノシタ、ユキモダスと言って
雪をかきわけて採る「きのこ」なのですが
一面雪がある中、腰籠を身につけて歩いていると
異様に感じられのか
「何だ・・・・あいつバカじゃねえのか!」と言われることがあります。
冬に「きのこ」はないのが普通なのだから
冬にキノコ採りの姿をして、ゴソゴソ探していたら
バカと思うのも当たり前かもしれません。
でもそれがあるんです。・・・・冬に「きのこ」が
それが天然エノキダケなのです。
写真1:天然」エノキダケ
今年(2005)の2月に自宅の散歩道で採ったものです。
写真2,3写真1と同じ地域で
昨年」(2004)の11月に生えていたエノキダケ
写真4:散歩コース
愛犬「ゴンタ」と愛猫「アイシャ」と私とキノコ探しです。
写真5:同じ地域で1月に生えていたエノキダケ
写真6,7:同じ地域で4月に生えていたエノキダケ
日が当たるところは大きく茶色になっており、
日陰のものは白に近い黄色になっていた。
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2005年08月13日
・天然エノキダケ(2)
昨日は深山の源流沿いの天然エノキダケでした。
今日はそんなに奥に入らなくても採れる
下流域の砂防ダム付近でエノキダケ探しです。
写真1:砂防ダムの中州です。
国道より車で5分程度の距離にある砂防ダムです。
砂防ダム付近は水量が少なくなると中州ができて
その中州には柳の流木があったり、枯れ木があったりして
ほど良い湿気があってエノキダケの成長を助けてくれる重要な場所です。
もちろん川岸沿いにも同じ条件になるので必ず覗くようにします。
秋の終わりの景色ですので、木に葉がなく遠くも見通せますので
探しやすいのが「エノキダケ」の特徴です。
コツさえわかれば無駄な動きをしないで沢山採ることが可能となります。
写真2、3:中州の倒木に発生した「エノキダケ」です。
中州まで行くには腰まで水に濡れる覚悟が必要ですが
見つけた時などは自分だけの秘密の場所?なので
ニヤニヤしている自分の姿が川面に映っているときがあります。
写真4、5:枯れ立ち木に生えていた「エノキダケ」です。
小ぶりのエノキダケを竹田さん木によじ登って採る風景です。
写真6:木の葉がまとわりついた
流木にビッシリ生えていた「エノキダケ」です。
写真7:中州での収穫はこの位でした。
十分過ぎる収穫ですが川沿い(川岸)では長い距離をかせがないと
これと同等の量を確保できません。
●エノキだけは
主にヤナギ、クワ、エノキ、カキ、ポプラ等に生えるため
木の種類を見極めて、湿り気のある川沿いを中心に
探すのが効率よい採り方です。
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2005年08月12日
・天然エノキダケ(1)
市販されている「エノキダケ」を想像すると
「エッ!これがエノキダケ?」と言う人がほとんだと思う。
市販のエノキダケはおがくず栽培で天然ものとは大分姿は異なる。
これは栽培品はビンの口に筒状に紙を巻き、茎をモヤシのように
長く成長させるため育てているためである。
晩秋から春にかけて発生し、岩手では柳の木が多いためか
柳の木に発生している姿をよく見かける。
その他、エノキ、クワ、カキ、ポプラ等に発生し
里で植えている木が多いため、
山奥に入らなくても見かけることができる。
写真1:柳の倒木に一面に生えていた「エノキだけ」
遠くから見ると「ナメコ」の傘開きかと思ったが
見事な「天然エノキダケ」であった。
この場所ではスーパー袋に満杯に入るほど採れた。
写真2:「エノキダケ」採れるイワナが棲む源流
この時期はイワナも禁漁となり、またナメコも終盤に入るため、
魚釣り、キノコ採りの人は滅多に見かけることがありません。
そういう意味では貸し切りのキノコ採りとなる訳です。
写真3:天然エノキダケ
このように栽培物と違って茎は白くなく、
濃い茶色になっており、硬く茎は食べられない。
陽が当たるため、傘は白から(ここまでは栽培物と同じ)
黄色から茶色に変化して行く。
ヌメリがあってナメコに近い。
写真4:倒木に生えている「エノキダケ」を上部から見るとこんな感じ
写真5:立ち木の枯れ木に生えていた「エノキダケ」はこんな感じ
写真6:発生したばかりの「天然エノキダケ」
このように小さい頃は栽培物と同じである。
写真7:この源流沿いの収穫はこのくらいでした。
竹田さんのニンマリ顔を見ると嬉しさが伝わります。
●何故か、岩手ではこの天然エノキダケを採る人は少ないのです。
一日の収穫量が少ないためプロの人達は敬遠するのですが
一般の人は知らないためなのだと思います。
おいしいキノコなので勉強して探しましょう。
勉強するセミナーがあります。・・・・参加して見ては?
↓
「第3回きのこセミナーの開催」
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2005年08月09日
・木の種類を学んでキノコを採ろう!
パッと見た目で
名前がわからない「似たものキノコ」は沢山あります。
そのため全く採らないか、むやみに採ることになる
無駄な動きをすることになります。
簡単な判別方法は
大雑把にいえば生えている木の種類を見て判断すればよく
木の種類がわからないとこの判断できなくなります。
より多くの種類のキノコを知るためには
当たり前のことですが
「キノコの本」よりも先ず「木の本」が必要書物となります。
そんなことで
似たものキノコであっても木の種類から判断して見ると・・・・
写真1:ブナハリタケ:ハリタケ科
岩手の方言でカヌカ、ブナワカイ、ブナカノカ
傘の表面は平らで無毛であるが傘の裏は
針状の突起が万遍なくあるのでわかる。
名前の通りブナ等の広葉樹の切り株、倒木に発生する。
塩漬けにして保存して正月の料理に利用している。
写真3、4:スギヒラタケ:キシメジ科
杉の古い切り株に発生したスギヒラタケ
昨年新聞紙上で騒がせた問題の「きのこ」ですが
詳しくは林野庁のHPをご覧下さい。→ 「スギヒラタケについて」
9~11月に杉の切り株や倒木に重なりあって生える。
形はブナハリタケ、ヒラタケに似ているが、
色が白く、肉は薄く、茎はほとんど見えない。
大きな違いはスギヒラタケは名前の通り杉の切り株に発生する。
写真5、6:ヤキフタケ(食不適):サルノコシカケ科
夏から秋にかけて発生する。触るとゴワゴワする。
傘を割くというよりボクッと折る感じで半分にできる。
毒性はないようであるが食べて見ても木片を食べた感じである。
これと似たものに
「ザイモクタケ」があって
湿っている時は柔らかく、乾燥すると軽くなりもろい
白いが藻の繁殖がしやすく、緑色したものもある。
9~10月に広葉樹の枯れ木や朽木に群生する。
いずれも食不適となっている。
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2005年08月07日
・天然キクラゲ
ブナ、ナラの木が生い茂る山に「きのこ採り」に行くと
キクラゲに出会うことがあります。
中国料理でおなじみのキクラゲは、
ブナやクワの木に群生するきのこですが、
現在ではナラやクリの木などに菌をうえて
栽培する方法が多くとられています。
西欧ではあまり食用に使われませんが、
日本では炒めものや煮ものに入れて
歯ざわりを楽しむ人も多くなりました。
ところで
一般的に「きのこ採り」をする人は
食べれるきのこを何でも採るのではなく
その日の目標のきのこを決めて山に入ります。
例えば、ナメコ採りとかマイタケ採りというように限定します。
先ず、本命のものを採って、
収穫量が少ないかない場合は別な種類に切り替えて採るのです。
キクラゲは発生量が少ないため本命のきのこになりません。
一日中キクラゲだけ探そうにも量は期待できないのです。
数少ない貴重なきのこの種類に入っていて
岩手でも天然キクラゲを売っているところはないのです。。
この写真はナメコ採りの最中に見つけたものです。
写真1:キクラゲ:(キクラゲ科)
岩手の方言でミミタケ、ミミキノコ
5月~10月にブナ、ナラ、ミズナラの枯れ木や風倒木に発生
キクラゲには多くの種類があるが、代表的なものはこのほか
アラゲキクラゲ、ニカワウロタケがありこちらは
イタヤ、ハンノキ、ニセアカシヤ等の木に生えるので区別ができます。
写真2:キクラゲが生えていたブナの枯れ木
上部に生えているのは
ムキダケでキクラゲはこの下に少しだけ生えていた。
そのほか
シロキクラゲ科の仲間には
ヒメキクラゲ、シロキクラゲ、ムラサキヒメキクラゲ、
ニカワツノタケ、ニカワジョウゴタケ、ニカワラッパタケ、
ニカワハリタケ、タマキクラゲ、ハナビラニカワタケ等があります。
(これらについては少しづつレポートいたします。)
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2005年08月06日
・天然ナメコ(切り株編の2)
写真1:ブナの伐採地(切り株)に行くスタート地点です。
10月ともなると源流の水量も減って対岸に渡ることも容易になります。
対岸側のブナ林の急斜面が目的の場所です。
写真2:その対岸から流れる沢沿いを更に尾根付近まで30分登ります。
風倒木にはムキタケがチラホラ生えているのが見えます。
ムキタケは帰りに採ることにして尾根を目指して黙々と歩きます。
写真3:目的の尾根に到着しました。
伐採された切り株、倒木があちこちに散乱しています。
この尾根一帯が伐採されて数年経った
「ナメコ」が発生する場所なのです。
表皮が少し剥げかかった状態が発生にベスト(期待できそう・・・)
くまなく表、裏、下を覗いて探します。
写真4:小指の大きさのナメコです。
ありました。・・・・・が小さめです。(少し早かったか!)
小指程度の大きさだったら採らないで、1週間後に再度訪れます。
輸入、栽培物の販売にはこの位が商品になるようですが
もったいないので今日は採らないでそのままにします。
「味は同じなので1週間採ることを我慢すれば
手頃なナメコが数倍の量になって採ることができ、
美味しさも数倍楽しめる事になるからです。」
写真5:小指のナメコが1週間でこんな立派なナメコになりました。
写真6:時にはマツタケのような姿をしたナメコに巡り会うことがあり興奮大です。
写真7:山さんのナメコ採取風景です。
このような場所を数箇所も見つけると踊るくらいうれしいものです。
ニンマリした山さんの顔を見て
私も「写真どころじゃない~」と思いナメコ探しです。
でもこんな時気をつけなけらばならないのは「熊」との遭遇です。
鈴を持って歩いても安心はできません。
・・・・その時後ろで音がしました。
「ん・・・・」
写真8:ニホンカモシカです。
ガサッと音がしたので「熊」かと思い一瞬身構えましたがニホンカモシカでした。
●このナメコ採りは昨年のレポートです。
今年もこの場所に早く訪れたくワクワクしています。
私はキノコの中で「ナメコ採り」が一番大好きですが
皆さんは何でしょうか?
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2005年08月05日
・天然ナメコ(切り株編の1)
昨日に引き続き「天然ナメコ」の採取風景です。
きのこ採りはギャンブル的要素があり、予想した場所を探し当てて
見つけると踊るくらい興奮することを書きました。
下の写真は滅多に当たらない量を発見し踊った?(興奮した)
切り株に生えていた「天然ナメコ」の採取状況です。
近年、森林環境保護のため、ブナの伐採は禁止されていて、
伐採後の切り株での天然ナメコは減りつつあります。
また昔、伐採は冬に行われて「馬そり」で運搬していたものが
近年は林道を作ることにより、「車」での運搬が可能にし
冬以外に伐採されてきました。
冬の伐採による切り株は切り口に雪が覆い、
徐々に適度な水分を補給しながらきのこの発生を促します。
一方
冬以外の切り株は水分の補給が冬に比べて条件が悪くなるため
余程、伐採後に長雨が降り、発生する条件が揃わない限り
切り株があっても発生の確率は悪くなってしまいます。
そんな中で条件が揃って発生していたラッキーな場所でした。
写真1:山さんが見つけた「天然ナメコ」です。
発見した時は
山さん興奮して「あるぞ~」と騒いで
採るまで10分位見とれていました。
写真2:私が見つけた「天然ナメコ」です。
写真3:天然ナメコが採れる風景
ブナの木が生い茂る深山の
岩魚がいる源流の上流に行きつくと魚止めの滝があります。
尾根を中心として伐採された後の切り株を丹念に探します。
写真4:ナラタケのような「天然ナメコ」です。
開き気味のナメコでしたので遠くからはナラタケかと思ったほどです。
食べるには開いている方が量も多く、美味しいのです。
これから2日も経つと傘の色が薄茶色になり、虫が入り始めます。
全体がヌメリで覆われれいる間は虫の入る余地はありません。
写真5:効率よく下のナメコから順序に採ります。
写真6:見事というより気味が悪い位ビッシリのナメコでした。
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2005年08月04日
・天然ナメコ(風倒木編)
食用きのことして昔から有名
以前はナメスギタケと呼んでいたが
現在はナメコが正式名称になっている。
戦前は天然物を缶詰めにして、出荷していたが
天然の生産量が激減しているため、
一部NET販売されているものの
ほとんどは栽培されたものが市場に出回る。
また、最近は輸入ものが多くなっている。
栽培物はおがくず栽培が多く、市場には傘が開く前に収穫し、
茎の下を切って出荷しているために、山で見つける天然物とは
形や色が大分異なる。
原木栽培のものは天然物と差がないと言われるが
育つ環境が異なるため形や色が同じでも「ヌメリ」に違いがある。
●今日は2004年に採取した
「天然ナメコ」の採取風景のレポート(風倒木編)です。
写真1:10月にもなるとナメコが採れるブナ林に向います。
周囲の草木も枯れ始め、9月頃と大分様相も変わって
見つけづらい風倒木も遠くから見つけることができるようになります。
一瞬の内に風倒木の位置を数箇所確認して近い順序に探します。
写真2、3、4,5:風倒木に発生した「ナメコ」
ブナの表皮がほとんど腐り脱落していたり、藻が生え始め
その一部にナメコが発生している。
風倒木に藻が生え始めるとナメコの発生も減少して行きます。
後2年位でこの場所も採れなくなりそうです。
写真3は上部半分が表皮がすでになく、かろうじて下部に生えていたもの
写真6:風倒木が土砂で流されて、ブナの木の一部が露出
その部分に新しいナメコが発生している。
表皮がしっかりしているので数年は収穫できる。
写真7:竹田さんがナメコを採る風景
この場所はタケノコ(姫タケ)を採る山です。
全体がブナ林と違って、タケノコ採りの時に風倒木を記憶しておいて
シーズンになるとその場所に向います。
こんな場所でのナメコ採りで大変なのはタケノコ採り同様
竹薮を漕がなければならないことです。
反面、恩典もあります。
それはナメコ採りする人でも、ほとんどこういう難儀な場所は嫌うため、
貸し切りで採ることが可能なのです。
しかし、同じ量を収穫するには3倍以上の労力を必要とします。
写真8:ブナの表皮がしっかりした風倒木に生えていたナメコ
きのこ採りのおもしろさは、
ギャンブル的要素(パチンコ、競馬等)があることです。
自分で科学的に?予想、判断して・・・・見事なきのこの発生に
当たると躍るくらいうれしいものである。
その踊る一番が「マイタケ(舞茸)」なのだが、
なんのきのこでも私は同じに踊ってしまう。
写真9:私の収穫した天然ナメコ
●独特のヌメリがあって、口当たりがよく天然ナメコを食べたら
栽培物はこれがナメコ?と言うくらい
その美味しさは忘れられない。
ナメコ汁、大根のおろし和え、大きいものは煮つけもGOOD!
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2005年08月03日
・金と銀がつくきのこ!
10月のホンシメジ採りが終りに近づくと
同じエリアに傘が金色と銀色をした「きのこ」に出会うことがある。
金色の「きのこ」はキシメジ(キシメジ科)と言い
岩手の方言でキンタケと呼ぶ
一方
銀色の「きのこ」はシモフリシメジ(キシメジ科)と言い
岩手の方言でギンタケと呼んでいる。
●赤松の混じる雑木林の地上に発生する。
マツタケ、ホンシメジ採りは勾配のきつい松山を中心とするが
比較的勾配の低い松山でも採れるので
ハイキングがてらに採ることができる。
そのため
競争率の高い「きのこ」になっている。
写真1:「キンタケ」「ギンタケ」が採れる場所
赤松と雑木の混生地帯でハイキングコースになっている。
写真2:その場所の内部から撮影
雑木林の中のハイキングコースを歩いている。
散策道の両側に「キンタケ」「ギンタケ」が発生している。
奥に見える岩手山(2.038m)
写真3:「キンタケ」の発生風景
写真4:「ギンタケ」の発生風景
写真5:左が「ギンタケ」右が「キンタケ」
写真6:この日の収穫
●「キンタケ」は少しほろ苦味があるが、
縦半分に割って水にさらすと苦味は抜ける。
「ギンタケ」は苦味がなく
ホンシメジに次いで美味しいきのこである。
写真7:チシオタケ(キシメジ科)
同じエリアに発生していた食不適のきのこ
傷をつけると赤い液が出るので判断できる。
写真8:カキシメジ(キシメジ科)
前回報告した猛毒のきのこである。
見た目は食べれそうな感じがするので気をつけなければいけない。
http://blog.kirinkan.biz/archives/2005/07/post_101.html
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2005年08月02日
・間違いやすい「やばいキノコ」
秋の中盤天然ナメコ採りに
深山に向うと
ブナの立ち木や枯れ木に食とされる「ムキタケ」と
間違う毒キノコがある。
それは
有名な「ツキヨタケ」で
岩手県では中毒を起こす例の最も多いきのこになっている。
このきのこは夜、ヒダの部分が発光する特性がある。
(夜採りに行くわけでもないので見るチャンスがないが・・・)
写真1:ブナの風倒木に発生した「ツキヨタケ」
天然ナメコとムキタケとツキヨタケが混生している場合があり
間違う場合はそんな時である。
ムキタケに比べて傘の色は比較的に赤茶色をしている。
一方ムキタケは写真2のように黄色が混ざった灰色の感じである。
晩秋になり、霜が降りると「ツキヨタケは」身が弱いため
黒く、融けた感じになるが「ムキタケ」は
シャキとした姿を保持しているため判別ができる。
写真2:少し枯れかかったナラの木に発生した「ムキタケ」
左の小さなきのこは「ナラタケ」
●最も確実に判別するためには
茎の根元に黒いシミがあるのが「ツキヨタケ」と覚えればよい。
図1:きのこの根元を縦に割ったところ
左が「ムキタケ」で右が「ツキヨタケ」で根元にシミがある。
ツキヨタケを食べると腹痛、下痢、嘔吐が続き3日は悩まされる。
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2005年08月01日
・自然の神秘!
朝早くきのこ採りに出かけると
普段見ることができない光景に出会うことがあります。
写真1:「朝もや」竹田 真の作品
「朝もや」の幻想的な風景は自然の神秘さを見ることができます。
写真2:「未知との遭遇」竹田 真の作品
雲の合間からの朝日は「未確認飛行物体(UFO)」に
出遭ったような神秘さです。
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